feets blog

Howlin' Mr fantasy

Howlin'から23SSの新作が届きました。Howlin'はfeetsでお取り扱いさせていただいてこれで2シーズン目になります。Howlin'はアントワープに拠点を置くニットウェアのブランド(スコットランドのスラングで ”匂いがする” という意味)。デザイナーの父はスコットランドの某ニットブランドのデザイナーでありその背景から生み出される伝統的かつ遊び心のあるアイテムはトレンドに左右されることなく一貫性があります。feetsが代理店を通さず直接お取引させていただいてるブランドの一つで国内での展開はfeetsのみとなります。Howlinはニットブランドでありながら春夏のアイテムも非常に魅力的です。春夏に使われ代表的なファブリックの一つにパイル素材があります。パイルとは輪っか状に生地を編み立てることで表面積を増やし吸水力を高めるよくタオルなどに使われる生地を指します。非常に肌触りが良く汗も吸ってくれることから春夏のアイテムに使用されることが多いです。今回ご紹介するのはこのパイルを用いたポロシャツです。生地ももちろん素晴らしいのですが私の思う魅力の一つにそのエネルギッシュなカラーリングがあります。夏の晴れた日に是非着て出かけたくなること間違いなしです。    

Howlin' Mr fantasy

Howlin'から23SSの新作が届きました。Howlin'はfeetsでお取り扱いさせていただいてこれで2シーズン目になります。Howlin'はアントワープに拠点を置くニットウェアのブランド(スコットランドのスラングで ”匂いがする” という意味)。デザイナーの父はスコットランドの某ニットブランドのデザイナーでありその背景から生み出される伝統的かつ遊び心のあるアイテムはトレンドに左右されることなく一貫性があります。feetsが代理店を通さず直接お取引させていただいてるブランドの一つで国内での展開はfeetsのみとなります。Howlinはニットブランドでありながら春夏のアイテムも非常に魅力的です。春夏に使われ代表的なファブリックの一つにパイル素材があります。パイルとは輪っか状に生地を編み立てることで表面積を増やし吸水力を高めるよくタオルなどに使われる生地を指します。非常に肌触りが良く汗も吸ってくれることから春夏のアイテムに使用されることが多いです。今回ご紹介するのはこのパイルを用いたポロシャツです。生地ももちろん素晴らしいのですが私の思う魅力の一つにそのエネルギッシュなカラーリングがあります。夏の晴れた日に是非着て出かけたくなること間違いなしです。    

kearny 23AW

 今回のテーマはI’m old fashion先シーズンから続く、アメリカ人最初の作曲家と言われたジャズソングライター、ジェローム・カーンが作曲した”I’m Old Fashioned”ジャズではスタンダードチューンとして数多くのアーティストにカバーされてきた名曲ですこの”I’m Old Fashioned”をカバーしていたサックス奏者Pepper adamsとピアニストのDave brubeckに準えたコレクションです。今回入荷してきたPepperとDaveについて詳しくお話しさせて頂こうと思います。まずはDaveからお話しさせていただこうと思います。Daveは先ほどもお話しさせていただいた通りピアニストのDave brubeckの当時掛それも彼が50年代に掛けていたものから着想を得たのがこちらのモデルになります。 ややブリッジは高め、フレーム上部がやや直線に近く50年代に流行していたウェリントン型を彷彿とさせます。ただ智と呼ばれるこの部分のディティールが当時のアメリカのものを探してもなかなか見つからないディティールであり直接デザイナーに聞いてみました。 「今回のコレクションは人物にスポットライトを当てて製作したからもしかすると当時彼らが好んでヨーロッパの眼鏡をかけてた可能性はあるね。」 という回答でした。なるほど今の僕らに置き換えてみれば誰もが日本製を身につけているわけではない。当時もアメリカ人だからといってアメリカ製を身につけているということはないのだと思いました。ビンテージのアイテムにスポットを当ててそれを復刻するのではなく人にスポットを当てることでその背景にあるストーリーに厚みが出る。その人が当時どんなファッションに身を包みどんな趣味嗜好だったか一人の人間にスポットライトを当てることで想像をどこまでも掻き立てられよりモノに深みが生まれているように感じました。 そしてもうひと型がPepper。この機会にPepper adamsのアルバムをひとしきり聴いてみました。彼はバリトンサックス奏者でありジャズ初心者の僕にとってはバリトンサックス?どれが彼のパートか聞き分けられるかな・・・。と不安になりながらもとりあえず再生。めちゃくちゃかっこいいじゃん。。バリトンサックス。彼は非常にパワフルなスタイルで有名だったそうで曲の中でも力強さが現れています。個人的にアルバムEncouter!のinoutが好きです。そんな彼が60年代に掛けていた眼鏡がこのpepperの形。DaveとPepperの形の違いは2つ。まず一つは智の部分。pepperの方がやや位置が高くdaveは低め。Pepperの方が上部の曲線がとしているので眉毛の代わりの役割を果たしてくれます。そのため印象はキリッと目元に力を与えてくれます。 次にブリッジ部分pepperが逆U字になっているのに対してdaveは直線気味です。ではそれによってどのような視覚効果が生まれるかと言いますと、ブリッジは逆U型だと鼻筋が通った印象を与えることができます。これだけ聞くとなんだじゃあpepperの方が良いじゃんと思う方もいらっしゃるかも知れませんが違います。 例えば目の印象を柔らかくしたい思われているかたがdaveを掛ければ目の印象を和らげてくれますし、僕みたいに鼻が大きいのがコンプレックスの方は鼻の存在感を無くしてくれます。眼鏡の形とそれによる顔の印象みたいな所は気にされる方も多いと思いますのでこれからまた新作が入るタイミングでご紹介させていただこうと思います。

kearny 23AW

 今回のテーマはI’m old fashion先シーズンから続く、アメリカ人最初の作曲家と言われたジャズソングライター、ジェローム・カーンが作曲した”I’m Old Fashioned”ジャズではスタンダードチューンとして数多くのアーティストにカバーされてきた名曲ですこの”I’m Old Fashioned”をカバーしていたサックス奏者Pepper adamsとピアニストのDave brubeckに準えたコレクションです。今回入荷してきたPepperとDaveについて詳しくお話しさせて頂こうと思います。まずはDaveからお話しさせていただこうと思います。Daveは先ほどもお話しさせていただいた通りピアニストのDave brubeckの当時掛それも彼が50年代に掛けていたものから着想を得たのがこちらのモデルになります。 ややブリッジは高め、フレーム上部がやや直線に近く50年代に流行していたウェリントン型を彷彿とさせます。ただ智と呼ばれるこの部分のディティールが当時のアメリカのものを探してもなかなか見つからないディティールであり直接デザイナーに聞いてみました。 「今回のコレクションは人物にスポットライトを当てて製作したからもしかすると当時彼らが好んでヨーロッパの眼鏡をかけてた可能性はあるね。」 という回答でした。なるほど今の僕らに置き換えてみれば誰もが日本製を身につけているわけではない。当時もアメリカ人だからといってアメリカ製を身につけているということはないのだと思いました。ビンテージのアイテムにスポットを当ててそれを復刻するのではなく人にスポットを当てることでその背景にあるストーリーに厚みが出る。その人が当時どんなファッションに身を包みどんな趣味嗜好だったか一人の人間にスポットライトを当てることで想像をどこまでも掻き立てられよりモノに深みが生まれているように感じました。 そしてもうひと型がPepper。この機会にPepper adamsのアルバムをひとしきり聴いてみました。彼はバリトンサックス奏者でありジャズ初心者の僕にとってはバリトンサックス?どれが彼のパートか聞き分けられるかな・・・。と不安になりながらもとりあえず再生。めちゃくちゃかっこいいじゃん。。バリトンサックス。彼は非常にパワフルなスタイルで有名だったそうで曲の中でも力強さが現れています。個人的にアルバムEncouter!のinoutが好きです。そんな彼が60年代に掛けていた眼鏡がこのpepperの形。DaveとPepperの形の違いは2つ。まず一つは智の部分。pepperの方がやや位置が高くdaveは低め。Pepperの方が上部の曲線がとしているので眉毛の代わりの役割を果たしてくれます。そのため印象はキリッと目元に力を与えてくれます。 次にブリッジ部分pepperが逆U字になっているのに対してdaveは直線気味です。ではそれによってどのような視覚効果が生まれるかと言いますと、ブリッジは逆U型だと鼻筋が通った印象を与えることができます。これだけ聞くとなんだじゃあpepperの方が良いじゃんと思う方もいらっしゃるかも知れませんが違います。 例えば目の印象を柔らかくしたい思われているかたがdaveを掛ければ目の印象を和らげてくれますし、僕みたいに鼻が大きいのがコンプレックスの方は鼻の存在感を無くしてくれます。眼鏡の形とそれによる顔の印象みたいな所は気にされる方も多いと思いますのでこれからまた新作が入るタイミングでご紹介させていただこうと思います。

sowbow exclusive for feets

feetsの春夏の代名詞であり僕らも絶大な信頼を寄せるブランド”SOWBOW”去年は定番のSOWBOW Pants”太”に生地別注をさせていただきました。おかげさまで大好評につき全て完売。あれは涼しくて気持ちよくて最高でしたよね。。僕も本当に一年通してかなり着用しましたがやはり最高です。 さて今回はと言いますと、”シャツ”を別注させていただきました。SOWBOWのパンツはもちろん素晴らしいのですが実はシャツに関しても本当に素晴らしいクオリティなんですよね。工場は世界屈指の工場を擁する唐津にて製作。さらにボタンは全てオリジナルの有田焼の陶器のボタンを使用全て職人の手で一つ一つ丁寧に作られています。 私たちとしてこのシャツの持つ魅力を踏まえた上で一緒に特別な一着を作れないか考え今回、別注させていただきました。SOWBOWの持つオリエンタルな空気感。それとリラックスした雰囲気の中にある上品さを活かせる形を模索しました。パターンは私物のビンテージのグランパシャツを参考に微調整をしながら作っていただきました。通常のグランパシャツよりも身幅や裾の収まりを意識しタックインしてインナーとして着用することまで考えたサイジング。また裾はグランパシャツのディテールを踏襲しラウンドカットの後ろ下りデザインにしました。sowbowのアイコンでもある背中の方倒しをフロント下部にも採用。このディテールは実際ビンテージのシャツにも見られるデザインなのですが、アイコニックなディテールであると共に大きめの身幅がそのまま下まで広がりすぎないようにする働きも兼ねています。袖丈はやや長めに設定し袖のクッションから生まれるボリュームを見せるようにしました。生地はSOWBOW定番のコットンシルク。程よくシアー感があり肌触りはシルキー程よい色気が今の気分です。 インナーはタンクトップでもいいですし秋口モックネックと合わせるのも良いかと。個人的に少し身幅のあるシャツをタックインしてブラウジングした際の腰回りの生地の溜まりが大好きなのでパンツはやや細身の綺麗なパンツにタックインして靴はローファーかレザーサンダルみたいなリゾートっぽいスタイリングしてみたいです。もちろんSOWBOWのパンツにガバッと一枚で着ていただくのは間違い無いです。 今回用意させていただいたカラーは4色で白とインディゴが濃淡の2色。染めは宮崎南西部に位置する都城の「アウリコ」愛染のような色落ちを見せてくれるのが特徴です。色落ちが非常に遅くまた色移りも少ない染めは長い時間をかけてゆっくりと経年変化を見せてくれます。SOWBOWの魅力はなんといってもその地域に根付いた伝統技術を洋服に落とし込む点。あくまで九州でのモノづくりにこだわり続けインディペンデントな立場を確立しています。こちらの商品はfeetsのみでの限定発売となります。 商品はこちらからご覧いただけます。

sowbow exclusive for feets

feetsの春夏の代名詞であり僕らも絶大な信頼を寄せるブランド”SOWBOW”去年は定番のSOWBOW Pants”太”に生地別注をさせていただきました。おかげさまで大好評につき全て完売。あれは涼しくて気持ちよくて最高でしたよね。。僕も本当に一年通してかなり着用しましたがやはり最高です。 さて今回はと言いますと、”シャツ”を別注させていただきました。SOWBOWのパンツはもちろん素晴らしいのですが実はシャツに関しても本当に素晴らしいクオリティなんですよね。工場は世界屈指の工場を擁する唐津にて製作。さらにボタンは全てオリジナルの有田焼の陶器のボタンを使用全て職人の手で一つ一つ丁寧に作られています。 私たちとしてこのシャツの持つ魅力を踏まえた上で一緒に特別な一着を作れないか考え今回、別注させていただきました。SOWBOWの持つオリエンタルな空気感。それとリラックスした雰囲気の中にある上品さを活かせる形を模索しました。パターンは私物のビンテージのグランパシャツを参考に微調整をしながら作っていただきました。通常のグランパシャツよりも身幅や裾の収まりを意識しタックインしてインナーとして着用することまで考えたサイジング。また裾はグランパシャツのディテールを踏襲しラウンドカットの後ろ下りデザインにしました。sowbowのアイコンでもある背中の方倒しをフロント下部にも採用。このディテールは実際ビンテージのシャツにも見られるデザインなのですが、アイコニックなディテールであると共に大きめの身幅がそのまま下まで広がりすぎないようにする働きも兼ねています。袖丈はやや長めに設定し袖のクッションから生まれるボリュームを見せるようにしました。生地はSOWBOW定番のコットンシルク。程よくシアー感があり肌触りはシルキー程よい色気が今の気分です。 インナーはタンクトップでもいいですし秋口モックネックと合わせるのも良いかと。個人的に少し身幅のあるシャツをタックインしてブラウジングした際の腰回りの生地の溜まりが大好きなのでパンツはやや細身の綺麗なパンツにタックインして靴はローファーかレザーサンダルみたいなリゾートっぽいスタイリングしてみたいです。もちろんSOWBOWのパンツにガバッと一枚で着ていただくのは間違い無いです。 今回用意させていただいたカラーは4色で白とインディゴが濃淡の2色。染めは宮崎南西部に位置する都城の「アウリコ」愛染のような色落ちを見せてくれるのが特徴です。色落ちが非常に遅くまた色移りも少ない染めは長い時間をかけてゆっくりと経年変化を見せてくれます。SOWBOWの魅力はなんといってもその地域に根付いた伝統技術を洋服に落とし込む点。あくまで九州でのモノづくりにこだわり続けインディペンデントな立場を確立しています。こちらの商品はfeetsのみでの限定発売となります。 商品はこちらからご覧いただけます。

唐突な気分

2年前の写真を見返していると、アフロに髭の自分が出てきた。アメリカ古着しか買っていなかったあの頃の自分を思い出し、時の流れは速いなぁとしみじみ、、。 どうも、feetsの小坂です。 服好きなら誰もが憧れるウエスタンシャツ。 70'sアメリカ古着の印象がかなり強いアイテム。 しかし70'sの襟の大きさだったり、タイトなサイズ感に抵抗ある方が多いと思う。 そんなウエスタンシャツを現代の空気感に合わせseven by sevenが製作したこの1着。 最初見た時は、正直あまり関心を抱かなかった。 僕がウエスタンシャツを着ることなんて今後無いんだろう、そう思っていたから。 まぁ自分っぽくもないし、、、(それって僕の感想) しかし、何事も着てみないと分からない為、着てみることに。   ……… いや、いいぞ…。「格好良い」そう素直に思った。 打ち込みの強いブロードの生地。あぁ、だからスナップボタン付けられるのね、と納得のいくタフな生地感。 サイジングはウエスタンシャツをイメージした程よいタイト感。 オーダーシャツなどで見られる背面の特徴的なタックは、腕の可動域を維持しながら、ウエストにシェイプをかける仕様。かといってそこまで細い印象はない。デザインとしてかなり良い。 胸部分の変則的なフラップ付きのポケットもいい面してる。   ショルダーヨークも撤廃し、すっきりとした印象。 パールのスナップボタンも相まって重厚感や無骨さもありながら、生地感やディテールにより、綺麗さも兼ね備えている。 これは良いぞ。 タックインして袖捲り、アウトで着ても格好良い。 お色はBlackとWhiteの2色展開。 スタンダードなシャツに飽きた方、ちょっと一捻り欲しい方におすすめしたい。 ウエスタンシャツに対する固定概念を全て覆してくれた。このシャツは良い。

唐突な気分

2年前の写真を見返していると、アフロに髭の自分が出てきた。アメリカ古着しか買っていなかったあの頃の自分を思い出し、時の流れは速いなぁとしみじみ、、。 どうも、feetsの小坂です。 服好きなら誰もが憧れるウエスタンシャツ。 70'sアメリカ古着の印象がかなり強いアイテム。 しかし70'sの襟の大きさだったり、タイトなサイズ感に抵抗ある方が多いと思う。 そんなウエスタンシャツを現代の空気感に合わせseven by sevenが製作したこの1着。 最初見た時は、正直あまり関心を抱かなかった。 僕がウエスタンシャツを着ることなんて今後無いんだろう、そう思っていたから。 まぁ自分っぽくもないし、、、(それって僕の感想) しかし、何事も着てみないと分からない為、着てみることに。   ……… いや、いいぞ…。「格好良い」そう素直に思った。 打ち込みの強いブロードの生地。あぁ、だからスナップボタン付けられるのね、と納得のいくタフな生地感。 サイジングはウエスタンシャツをイメージした程よいタイト感。 オーダーシャツなどで見られる背面の特徴的なタックは、腕の可動域を維持しながら、ウエストにシェイプをかける仕様。かといってそこまで細い印象はない。デザインとしてかなり良い。 胸部分の変則的なフラップ付きのポケットもいい面してる。   ショルダーヨークも撤廃し、すっきりとした印象。 パールのスナップボタンも相まって重厚感や無骨さもありながら、生地感やディテールにより、綺麗さも兼ね備えている。 これは良いぞ。 タックインして袖捲り、アウトで着ても格好良い。 お色はBlackとWhiteの2色展開。 スタンダードなシャツに飽きた方、ちょっと一捻り欲しい方におすすめしたい。 ウエスタンシャツに対する固定概念を全て覆してくれた。このシャツは良い。

ONEKILNのお話

ONEKILNのお話

こんにちはfeets志村です。ONEKILNから待望の食器が届きました。僕自身ONELKILNは大好きなブランドの一つで実際に鹿児島のアトリエまでお邪魔させていただきました。その時のエピソードも交えながらお話しさせていただこうと思います。僕が初めて訪れたのは3年前の秋でした。鹿児島はモノづくりが盛んで木工、インテリア、陶器など多岐に渡り作家さんが鹿児島を拠点に活動されています。僕の訪れた時期は丁度「ASH Design & Craft Fair」というイベントを鹿児島で開催されており、作家さんの工房を見学できたり、ものづくり体験ができたりと自分にとっては非常にワクワクする内容で、その中の一つにONEKILNさんが参加されてました。お店でONEKILNさんをお取り扱いさせていただいていたこともあり訪れたら必ず工房に行きたいと思っていました。 東京から飛行機で約2時間、生まれて初めての鹿児島でした。10月頃でしたがまだ暖かくコートを着てきたのを少し後悔しながら早速レンタカーでONEKILNさんの工房へ向かいました。車で海沿いを進むと目の前に巨大な桜島が。街の人に伺ったところ丁度2日前に噴火したとのことで街には微粒な灰が漂っているとのことでした。車を降り僕は一眼カメラを肩掛けして散歩していると見知らぬ女性に「カメラは中にしまわないと危ないよ」と教えていただきました。精密機器の中に灰が入り込んで故障してしまうことがあることを後で知りました。。 鹿児島の人からしたら観光客丸出しだったのかなと思い少し恥ずかしくなりました。坂登っていくとONEKILNさんの工房が見えてきました。桜島と街が一望でき感動したのを覚えています。工房は僕が訪れた時は城戸さんを含めた3名で制作されていたと記憶しています。 工房には素焼きの状態のお皿がズラーっとならんでいました。職人の方がその素焼きの皿を一枚一枚釉薬に皿をザブんと一度潜らせてその後丁寧にムラがないよう筆で仕上げていきます。興味津々で作業を見させていただいていると作家の城戸さんが「釜見てみますか?」とお声がけくださいました。お皿は基本的に2度焼きます。まず土を練り鋳型で形を決めそこから素焼きを700~800°cで。その後「釉薬」というガラス質の薬を表面に塗り今度は1200~1300°cで焼き上げます。そうすることで光沢が生まれ水を弾き汚れなどが付きづらくなります。またこの釉薬は焼き加減などで変化し鮮やかな発色をするものもあります。これが焼き物の醍醐味でもあるわけです。   ONEKILNには大きく分けて2つのコレクションがあります。1つはCALTIVATEシリーズこれは今ではなかなか見ることのなくなった地元の土だけを使って作るというアプローチで作られているものです。お皿の裏にはどこで土を採取したかを示す緯度と軽度が記されています。昔焼き物は家の近くの土を使うスタイルが主流だったらしいのですがいい土はなかなか取れなくなり今ではその土地のものだけを使って焼かれる陶芸家さんは少ないそうです。ややピンクがかった土は温かみがあり鹿児島の豊かな大地をストレートに感じることができます。僕が訪れた時にはちょうど掘ってきた土と水をブレンドし粘土のようにしれている最中のものを見せてくださいました。たくさんのバケツには自らトラックで運んだ土がパンパンに入っていたのが非常に印象的でした。 もう一つのコレクションが「ASH」シリーズです。こちらは火山灰を釉薬に混ぜ焼き上げたものです。先ほどお話ししたように火山灰は鹿児島の方々にとっては少々厄介な存在であり市内のゴミ捨て場には火山灰回収専用BOXが設置されるなどしれているほどです。洗濯物は噴火したら干せないですし、車のボンネットに灰が積もることもあるそうです。ただこの灰を城戸さんはどうにか使えないかと試行錯誤を重ね、絶妙な配合でブレンドすることで今の質感に辿り着いたそうです。ネガティブだったものをその性質を活かしながらプロダクトという形で昇華されている姿勢には尊敬しかありません。このASHは食洗機も電子レンジも使えて日々の食卓で大活躍してくれます。もちろん僕もASHシリーズのマグカップを毎日使っている1人なのですがこちらは素材がセラミックなので保温性に優れており朝コーヒーを飲むのにピッタリなんですよね。また使い込むことでマットなグレーの質感からだんだんと真鍮のような鈍いゴールドのような質感に変化していきます。城戸さんのアトリエにあったこのランプシェードもASHシリーズなのですが10年近く使われたものらしいです。ここまで僕も育てたい…と思いついつい購入してしまいました。城戸さんの作るモノは作家性とプロダクトのちょうど間のような雰囲気でしてデザインにエゴのようなものは無く、あくまで使いやすさ重視で無駄のないシンプルなデザイン。あえてデザインされていないことで素材の良さに自然に目が行き、その佇まいはやはりテーブルでも存在感を放ちます。今回はfeetsにはASHシリーズがメインで入荷いたしました。みんなで育てませんか?皆さんの育てたONEKILN見てみたいです。オンラインにも掲載済みです。こちらからコレクションをご覧いただけます。

ONEKILNのお話

こんにちはfeets志村です。ONEKILNから待望の食器が届きました。僕自身ONELKILNは大好きなブランドの一つで実際に鹿児島のアトリエまでお邪魔させていただきました。その時のエピソードも交えながらお話しさせていただこうと思います。僕が初めて訪れたのは3年前の秋でした。鹿児島はモノづくりが盛んで木工、インテリア、陶器など多岐に渡り作家さんが鹿児島を拠点に活動されています。僕の訪れた時期は丁度「ASH Design & Craft Fair」というイベントを鹿児島で開催されており、作家さんの工房を見学できたり、ものづくり体験ができたりと自分にとっては非常にワクワクする内容で、その中の一つにONEKILNさんが参加されてました。お店でONEKILNさんをお取り扱いさせていただいていたこともあり訪れたら必ず工房に行きたいと思っていました。 東京から飛行機で約2時間、生まれて初めての鹿児島でした。10月頃でしたがまだ暖かくコートを着てきたのを少し後悔しながら早速レンタカーでONEKILNさんの工房へ向かいました。車で海沿いを進むと目の前に巨大な桜島が。街の人に伺ったところ丁度2日前に噴火したとのことで街には微粒な灰が漂っているとのことでした。車を降り僕は一眼カメラを肩掛けして散歩していると見知らぬ女性に「カメラは中にしまわないと危ないよ」と教えていただきました。精密機器の中に灰が入り込んで故障してしまうことがあることを後で知りました。。 鹿児島の人からしたら観光客丸出しだったのかなと思い少し恥ずかしくなりました。坂登っていくとONEKILNさんの工房が見えてきました。桜島と街が一望でき感動したのを覚えています。工房は僕が訪れた時は城戸さんを含めた3名で制作されていたと記憶しています。 工房には素焼きの状態のお皿がズラーっとならんでいました。職人の方がその素焼きの皿を一枚一枚釉薬に皿をザブんと一度潜らせてその後丁寧にムラがないよう筆で仕上げていきます。興味津々で作業を見させていただいていると作家の城戸さんが「釜見てみますか?」とお声がけくださいました。お皿は基本的に2度焼きます。まず土を練り鋳型で形を決めそこから素焼きを700~800°cで。その後「釉薬」というガラス質の薬を表面に塗り今度は1200~1300°cで焼き上げます。そうすることで光沢が生まれ水を弾き汚れなどが付きづらくなります。またこの釉薬は焼き加減などで変化し鮮やかな発色をするものもあります。これが焼き物の醍醐味でもあるわけです。   ONEKILNには大きく分けて2つのコレクションがあります。1つはCALTIVATEシリーズこれは今ではなかなか見ることのなくなった地元の土だけを使って作るというアプローチで作られているものです。お皿の裏にはどこで土を採取したかを示す緯度と軽度が記されています。昔焼き物は家の近くの土を使うスタイルが主流だったらしいのですがいい土はなかなか取れなくなり今ではその土地のものだけを使って焼かれる陶芸家さんは少ないそうです。ややピンクがかった土は温かみがあり鹿児島の豊かな大地をストレートに感じることができます。僕が訪れた時にはちょうど掘ってきた土と水をブレンドし粘土のようにしれている最中のものを見せてくださいました。たくさんのバケツには自らトラックで運んだ土がパンパンに入っていたのが非常に印象的でした。 もう一つのコレクションが「ASH」シリーズです。こちらは火山灰を釉薬に混ぜ焼き上げたものです。先ほどお話ししたように火山灰は鹿児島の方々にとっては少々厄介な存在であり市内のゴミ捨て場には火山灰回収専用BOXが設置されるなどしれているほどです。洗濯物は噴火したら干せないですし、車のボンネットに灰が積もることもあるそうです。ただこの灰を城戸さんはどうにか使えないかと試行錯誤を重ね、絶妙な配合でブレンドすることで今の質感に辿り着いたそうです。ネガティブだったものをその性質を活かしながらプロダクトという形で昇華されている姿勢には尊敬しかありません。このASHは食洗機も電子レンジも使えて日々の食卓で大活躍してくれます。もちろん僕もASHシリーズのマグカップを毎日使っている1人なのですがこちらは素材がセラミックなので保温性に優れており朝コーヒーを飲むのにピッタリなんですよね。また使い込むことでマットなグレーの質感からだんだんと真鍮のような鈍いゴールドのような質感に変化していきます。城戸さんのアトリエにあったこのランプシェードもASHシリーズなのですが10年近く使われたものらしいです。ここまで僕も育てたい…と思いついつい購入してしまいました。城戸さんの作るモノは作家性とプロダクトのちょうど間のような雰囲気でしてデザインにエゴのようなものは無く、あくまで使いやすさ重視で無駄のないシンプルなデザイン。あえてデザインされていないことで素材の良さに自然に目が行き、その佇まいはやはりテーブルでも存在感を放ちます。今回はfeetsにはASHシリーズがメインで入荷いたしました。みんなで育てませんか?皆さんの育てたONEKILN見てみたいです。オンラインにも掲載済みです。こちらからコレクションをご覧いただけます。

エキセントリック

先月は沢山旅行をして心も軽やかです。こんにちは、feetsの小坂です。太いパンツは好きですが、太過ぎると履きづらい。そんな悩みを解消してくれたのが、このTUKIのコンバットパンツです さっそくシルエットを見ていきましょう。ヒップ周り、股のワタリは太め。ここから裾にかけて、絶妙なテーパードがかかっています。この緩やかなテーパードはまさにTUKIの真骨頂。無骨さの中にドレスな要素が混在する、そんなパンツです。 ディテールも見ていきましょう。50年代に存在したus.airforceのパンツがベースのこのパンツ。オリジナルの個体にあるようにポケットが沢山付いてます。おや、ヒップポケットが4つ付いてます。そうなんです、生地重ねでポケットが二重になっています。 これがタックインした時に映えるんですよね。好きです。3種のベルトループが付いており、ベルトの太さ、ウエストの位置も変化を加えやすい仕様になってます。そこはお好みで。 一見普通のパンツですが、よく見るとかなり変態なパンツ。私自身、2年程このパンツを履いておりますが、くたくたになってもかっこいい。ワードローブに加えて、より魅力が増すと思います。オールマイティーエキセントリックパンツ、TUKIのコンバットパンツ。

エキセントリック

先月は沢山旅行をして心も軽やかです。こんにちは、feetsの小坂です。太いパンツは好きですが、太過ぎると履きづらい。そんな悩みを解消してくれたのが、このTUKIのコンバットパンツです さっそくシルエットを見ていきましょう。ヒップ周り、股のワタリは太め。ここから裾にかけて、絶妙なテーパードがかかっています。この緩やかなテーパードはまさにTUKIの真骨頂。無骨さの中にドレスな要素が混在する、そんなパンツです。 ディテールも見ていきましょう。50年代に存在したus.airforceのパンツがベースのこのパンツ。オリジナルの個体にあるようにポケットが沢山付いてます。おや、ヒップポケットが4つ付いてます。そうなんです、生地重ねでポケットが二重になっています。 これがタックインした時に映えるんですよね。好きです。3種のベルトループが付いており、ベルトの太さ、ウエストの位置も変化を加えやすい仕様になってます。そこはお好みで。 一見普通のパンツですが、よく見るとかなり変態なパンツ。私自身、2年程このパンツを履いておりますが、くたくたになってもかっこいい。ワードローブに加えて、より魅力が増すと思います。オールマイティーエキセントリックパンツ、TUKIのコンバットパンツ。